2022年度の説教要約 (新しい順)
喜びの知らせ
ルカによる福音書 2章8節-20節あのクリスマスの夜に、神様の愛が明らかにされました。野宿していた羊飼いたちに、キリストの誕生の知らせが真っ先に届けられたのです。旧約聖書の時代、羊飼いは、人々からとても慕われ、信頼されていました。…
約束の成就
ルカによる福音書 1章57節-79節ザカリアは十ヶ月間、口を開くことが出来ませんでした。そして十ヶ月が経過し、口がきけるようになったその時に、ザカリアが一番最初に口にしたことは、神様に対する賛美であった、と言うのです。ザカリアがこの…
喜ばしい知らせ
ルカによる福音書 1章5節-25節祭司ザカリア夫妻には、子供が与えられず、もう既に年老いていました。イスラエルの人々にとって子供が授からないというのは、それだけで神様の祝福が決定的に欠けている、ということです。ザカリア夫妻は、これ…
すべての人を一つにして下さい
ヨハネによる福音書 17章20節-26節イエス様は、心を尽くして「教会の一致」のために祈って下さいました。そして教会の中に、このイエス様が願っておられる一致が実現するならば、その時に教会は世に知られるようになる、と言われているのです。で…
主イエスの執り成し
ヨハネによる福音書 17章6節-19節イエス様は、弟子たちと私たちのために、「彼らを守って下さい」と執り成し祈ってくださいました。しかし、これは「彼らが世を離れて信仰者だけの共同体を作り、守られるように!」という祈りではありません。現…
キリストの栄光
ヨハネによる福音書 17章1節-5前回まで私たちはイエス様り送別の説教を学んできました。今日から学ぶ17章は、その説教後のイエス様の祈りになっています。イエス様は、そういう祈りの最初に、ご自分の栄光のために祈られました。これは、この…
勇気を出しなさい
ヨハネによる福音書 16章25節-33節これは、もうすぐ起こる十字架の出来事を指し示しているお言葉です。「あなた方は、この後すぐに起こる十字架の出来事によって、散らされてしまう。本当に大きな苦難の中で信仰が揺らいでしまうだろう。しかし勇…
悲しみが喜びに変わる
ヨハネによる福音書 16章16節-24節復活のイエス様に出会う時に、悲しみは喜びに変わり、そしてその喜びを奪い去る者は誰もいない、とイエス様は約束して下さいました。どうして、そんなことが言えるのでしょうか。それは、その喜びや悲しみが、こ…
真理の霊
ヨハネによる福音書 16章4節-15節この時のイエス様は、まだ十字架にはついておられません。この後に大事な事柄が次々に起こっていくのです。イエス様が十字架にかかり、復活なさり、天に昇り、聖霊が人々に与えられる。そして教会が次々に建てあ…
試練の日の慰め
ヨハネによる福音書 15章18節-16章4節今日の箇所には、イエス様が弟子たちに語られた「迫害の予告」が記されています。そして、ここでイエス様は、その時につまずくことがないようにと、あらかじめ慰めの言葉を語って下さったのです。 イエス様が語…
友なるイエス
ヨハネによる福音書 15章9節-17節13節のところでイエス様は、「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない!」と言われました。そしてその後で、「私はあなた方を友と呼ぶ」と言って下さったのです。そして続く16節のところでは…
実り豊かな人生
ヨハネによる福音書 15章1節-8節イエス様は、「わたしは葡萄の木、あなたがたはその枝である」(5節)と言われました。つまりイエス様は、ご自分を葡萄の木に譬えられながら、私たちイエス様を信じる者たちは、その葡萄に繋がる枝である、と教えら…
主イエスが残される平安
ヨハネによる福音書 14章25節-31節この「平和」という言葉は、「平安」とも訳すことの出来る言葉です。今日の箇所は、むしろ「平安」と訳した方がよいと私は思います。私たちは、それぞれの人生の中で、様々な平安を味わうことがあります。イエス…
私たちの内に現れるキリスト
ヨハネによる福音書 14章22節-24節今日の箇所には、大変に心惹かれる質問が記されています。「主よ、わたしたちには御自分を現そうとなさるのに、世にはそうなさらないのは、なぜでしょうか」という質問です。私たちは、信仰生活を続けていく中で…
孤児(みなとご)にはしておかない
ヨハネによる福音書 14章18節-21節今読んでいる14章は、イエス様が十字架に掛けられる前の夜に、弟子たちに向かって語られた説教、いわゆる遺言説教に当たります。今日の箇所でイエス様は、ご自分が十字架の上で死んだ後、復活なさって、再び弟子…
共におられる聖霊
ヨハネによる福音書 14章15節-17節前回学んだ13節のところでイエス様は、「わたしの名によって願うことは、何でもかなえてあげよう。」と約束して下さいました。私たちが願うこと、即ち、私たちの生き様を通して、神様の素晴らしさを表したいとい…
もっと大きい業
ヨハネによる福音書 14章12節-14節「はっきり言っておく。わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。」イエス様は、今日の箇所でこのように約束して下さいました。まるで夢のような約束ですね。私たちは、…
道・真理・命
ヨハネによる福音書 14章4節-11節直前の14章3節のところでイエス様は、ご自分の死の意味を説明されながら、「わたしはこれから天の父のもとに戻り、あなた方を天国に迎える準備をするのだ!」と告げられました。そしてそれに続けて今日の箇所の最…
心を騒がせるな
ヨハネによる福音書 14章1節-3節この「心を騒がせるな」という御言葉は、直前の13章の終わりの出来事を引き継いでのお言葉です。13章の終わりのところでイエス様は、ご自分がもうすぐ十字架の上で死なれることを明らかになさいました。「私は、…
後でついて来ることになる
ヨハネによる福音書 13章36節-38節今日の箇所には、有名なペトロの裏切りの物語が記されています。「キリストに従いたい!」と願いつつも、やはり思うように従うことが出来ない、こういう悲しみは、おそらくペトロだけではなくて、ここにいる誰も…
互いに愛し合いなさい
ヨハネによる福音書 13章31節-35節「互いに愛し合いなさい!」これはイエス様が語られるよりも、ずっと以前から語られてきた掟です。旧約の時代にも、この掟は教えられていました。「復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分…
聖霊降臨
使徒言行録 2章1節-21節五旬祭というユダヤの大きなお祭りの日に、イエス様の弟子たちが皆一所に集まっていました。そこに突然、激しい風の音が家中に響き渡り、炎のような舌がわかれわかれになって、そこにいた一人一人の上にとどまり…
暗闇に打ち勝つために
ヨハネによる福音書 13章21節-30節今日の箇所には、弟子のユダの裏切りの物語が記されています。30節のところには、ユダが裏切る決心をし、食事の席を立ち、出て行った時に、わざわざ「夜であった」と言われています。13章の初めのところで、既に…
互いに足を洗い合いなさい
ヨハネによる福音書 13章12節-20節弟子たちの足を洗い終えられたイエス様は、再び上着を着て、この晩餐の席につかれました。そして、今ご自分がなさったことの意味を、弟子たちに伝えられたのです。イエス様は、弟子たち一人ひとりの足を洗い、奴…
弟子の足を洗うキリスト
ヨハネによる福音書 13章1節-11節今日からしばらくの間、私たちは、イエス様が十字架にかかられる前日の夜の出来事、即ち後に「最後の晩餐」と呼ばれるようになった食事の席での出来事を学ぶことになります。今日はその「最後の晩餐」の最初の場…
主イエスの叫び
ヨハネによる福音書 12章44節-50節イエス様は、罪人である私たちを裁くためではなく、救うためにこの世に来て下さいました。ここで私たちがしっかりと受け止めなければならないことは、父なる神様と独り子であるイエス様は、本来、私たちを裁くこ…
主イエスの伝道
ヨハネによる福音書 12章36節-43ヨハネは、今までのイエス様の公の宣教活動を37節のところで要約し、「このように多くのしるしを彼らの目の前で行われたが、彼らはイエスを信じなかった」と報告しています。その上でヨハネは、このイエス様の伝…
一粒の麦
ヨハネによる福音書 12章20節-26節これは、イエス様の救いの御業を、麦の栽培に譬えて語られたお言葉です。畑に落ちた一粒の麦の種が死ぬというのは、麦粒としての姿を失い、そこから芽が出て、育っていくことを言い表しています。そうやって蒔か…
ろばの子に乗る救い主
ヨハネによる福音書 12章12節-19節今日の箇所には、イエス様が十字架にかかられる五日前に、エルサレムに入られた時の様子が伝えられています。時はユダヤの最大のお祭り、過ぎ越しの祭りの直前でした。エルサレムは各地からやってくる巡礼の人々…
ナルドの香油
ヨハネによる福音書 12章1節-11節十字架を前にしたイエス・キリストに、マリアという女性が感謝と献身のしるしとしてナルドの香油を注ぎました。この時、マリアがイエス様に注いだ香油の分量は一リトラであり、それをお金に換算すると三百デナリ…
民のために死ぬキリスト
ヨハネによる福音書 11章45節-57節これまで読み進めてきた11章には、イエス様が死んだラザロという弟子を生き返らせて下さった、という奇跡物語が記されていました。今日の物語は、このイエス様の奇跡が及ぼした波紋について伝えています。死んだ…
死に打ち勝つ声
ヨハネによる福音書 11章38節-44節今読み進めております11章には、イエス様が死んだラザロを生き返らせて下さった、という奇跡物語が記されています。いよいよ今日、その結びの部分を学ぶことになります。この福音書を書いたヨハネは、今までも…
憤り、涙を流されるキリスト
ヨハネによる福音書 11章28節-37節この場面は、死んだラザロを思い、ラザロの姉妹マリアと人々が涙にくれている場面です。ここでイエス様は、「心に憤りを覚えられ」、「涙を流された」と言われています。イエス様は何に対して憤られたのでしょう…
わたしは復活であり、命である
ヨハネによる福音書 11章17節-27節「わたしは復活であり、命である」とイエス様は言われました。私たちは、これまでに、これとよく似たイエス様のお言葉を何度か学んだことがあると思います。6章のところでイエス様は、「私は命のパンである」と言わ…
死で終わらない命
ヨハネによる福音書 11章1節-16節今日の箇所には、死んだラザロという人をイエス様が生き返らせた、という奇跡物語が記されています。来週学ぶ箇所には、イエス様ご自身のお言葉がこのように記されています。25節。「イエスは言われた。『わたし…
執り成しの祈り
ローマの信徒への手紙 15章30節-33節エルサレムの教会には貧しい人々が沢山いました。ですからパウロは、その貧しい教会員を援助するために、自分が開拓伝道で建て上げた教会で募金を集め、それをこのエルサレム教会に届けようとしていたのです。し…